あの桜の丘で舞人と希望が再開して数ヶ月・・・・・
今やバカップルどころか新婚夫婦と言ってもいいくらいの二人
さて今回はどんな喜劇をみせてくれるのやら・・・

55555HIT記念SS 更なる恋と共に 作 秀一

「ん〜、よく寝た〜。昨日は舞人君激しかったな〜(赤)おかげでぐっすり眠っちゃったよ」

そう言いながら起き上がる黒い長髪の美少女
言わずと知れた「桜坂のプリンセス」星崎希望嬢である
今は夏休みという事もあって舞人の家に泊まっていた
しかし体に白のシーツを巻きつけたのみというその格好はいかにも
「昨日は彼が張り切っちゃって、テヘ♪」といわんばかりの格好である
朝っぱらから妙に顔が艶々としているのは気のせいと思いたい・・・

「う〜ん、希望愛してるぜ〜 く〜」

隣で寝言を呟きながら寝ているこの男
プリンセスの愛を見事勝ち取った、桜井舞人氏である
寝言でも愛してるなんて言うあたりよほど恋人に惚れ込んでいる様だ
こちらもトランクス一丁という格好で「昨日は頑張りました」といわんばかりである
まさにバカップルここに極まれり、と言えよう





そして希望が舞人を起こしに掛かるのだが・・・・

「舞人君、朝だよ〜♪」
「う〜ん、おはようのキスをしてくれなければ起きんぞ〜」
「も〜、舞人君ったら甘えん坊なんだから〜♪・・・ん・・・」
「(クワッ)おはよう、マイハニー!!」
「おはよう、マイダーリン♪」

こんな調子である 一人身の者が見たら血涙を流すこと請け合いだろう
だが希望が舞人のある部分を見た瞬間、文字通り真っ赤になった

「ま、舞人君 朝から元気過ぎだよぅ・・・・」
「ん?ああこれか・・・・まあ仕方あるまい 男の生理現象だからな(二ヤリ)」
「うぅ、昨日あれだけ頑張ったのに・・・・って、な、なんでにじり寄ってくるの?」
「希望がいけないのだよ・・・朝からそんな刺激的な格好をしているから・・・・」
「はぁ、しょうがないな〜。でも、優しく・・・・ね?」
「了解しました。桜井舞人、突貫します!!」
「きゃあああああ〜♪」




〜しばらくお待ち下さい、只今取り込み中です〜




「はっはっは、可愛いかったぞ、希望♪」
「うぅ〜(赤)、舞人君の意地悪〜・・・・」

朝のスキンシップ(笑)が終りゆったりと過ごす二人
時間は既に昼近く 朝というには遅い時間である

「そろそろお昼だね、何かリクエストはある?」
「希望!(即答)」
「ええっ!?ついさっきまでシテ・・・・ってそれは置いといて、何か食べたい物は?」
「お任せする。希望の料理は天下一品の味だからな」
「えへへ〜、ありがと。舞人君♪」

白昼堂々とバカップルぶりを見せつける二人
やがて昼食が出来あがり

「お待ちどうさま〜。さ、どうぞ冷めない内に」
「うむ、では」
「「いただきまーす!!」」

そして食べ始める二人
だがこの真性のバカップルがただ食べるだけなんてことはありえない訳で・・・・

「舞人君、はい、あ〜ん♪」
「あ〜ん、うむ、また一段と腕を上げたな、希望」
「えへへへへ〜じゃあ私にも、あ〜ん」
「了解だ、ほら、あ〜ん」

という光景が繰り広げられる(しかもほぼ毎日)
ちなみに上の階に住む、舞人の後輩 雪村小町嬢はというと・・・

「麦兵衛くん、美味しいですか〜?」
「ええ、小町さん。とても美味しいですよ」
「よかったべさ〜♪お口に合ったみたいで」
「昨日の小町さんも美味しかったですよ(ボソリ)」
「む、麦兵衛くん・・・・恥ずかしいべさ・・・(赤)」

・・・・・とまあ、対して変わらなかったりする(笑)
そして今年、桜坂学園に入学した、森青葉嬢曰く

「最近おにいちゃんもおねえちゃんも頑張りすぎだよ〜(真っ赤)」

彼女の未来に幸あれ・・・・





昼食を終え出かける舞人と希望
手をつないで幸せそうに歩いている

「舞人君、今日は何処に行くの?」
「今日は希望がリクエストしてくれないか?いつも俺が行きたい所行ってるし」
「え〜?でも舞人君にはつまらない所かもしれないよ?」
「希望となら何処だって楽しいさ」
「んも〜、舞人君ってば♪じゃあまずは・・・・」

と言いながら歩いていく二人
今日は希望の買いたい物を買っていくようだ

まず夏休みで賑わうブティックでは

「舞人君この服どう?」
「ああ、似合ってるよ。 それとこの服なんかどうだ?」
「うん、いかにも夏って感じでいいね」
「それにスカートの丈が短いからシやすいしな」
「何が?」
「H♪(ボソリ)」
「! も、も〜。舞人君ったら(赤)」

親子連れがちらほらの小物店に入ると

「うわぁ、可愛いなぁこれ〜」
「こっちにはペアのがあるぞ」
「あ、それいいね」
「いつの日にか必ず薬指に・・・・」
「? 舞人君どうしたの?」
「いや、なんでもない」

そしてあらかた買いたい物を買って、家に置いた後スーパーに来てみれば

「今日は何が食べたい?」
「とりあえず精のつく物いっちょお願いします」
「最近頑張ってるもんね〜」
「ああ、色々とな」
「この調子で一緒の大学行こうね♪」
「そうだな(そして今度は大学のいたる所で・・・・ククク)」
「?(な〜んかやな予感を感じるよ・・・)」

・・・・・こいつらに飽きという物はないのだろうか?
ほぼ毎日同じようなことをしてるにもかかわらずこの調子である
そして夕食となるのだが皆様のご想像通り・・・・

「舞人君、はい あ〜ん♪」
「あ〜ん・・・・うむ、美味い!」
「えへへ〜、じゃあ私にも」
「了解だ、はい、あ〜ん」

・・・・・となる訳である
ちなみに上の階でも同じことが繰り広げられているのは言うまでもない
だが、この日はそのまま終わりではなかった

「愚息〜、いるんだろ〜、開けな〜」
「おふくろ!?」「おばさま!?」
 
突如襲撃してきた舞人の母親 桜井舞子嬢
舞人にとっては尊敬すると共に苦手な相手である

「よう、久しぶりだな」
「お久しぶりです、おばさま」
「どうしたんだ?こんな時間に」
「今、和観の家に泊まっててな、丁度いいから未来の新婚夫婦でもからかおうと思ってな」
「「し、新婚夫婦・・・・(赤)」」
「くっくっく、いい反応だ。おっ、そうだついでに」
「「な、なんでしょうか」」
「あの人が教えてくれたテクニックでも伝授していくか(ニヤリ)」
「「えええええ!?」」
「ふっふっふ、今日は寝かさんぞ、お前ら」
「ちょ、ちょっとまておふ「問答無用!!」うわあああああ!!」
「きゃああああ!?」




そしてこの後、二人がどうなったかを知る者は他に誰もいない
ただ翌日小町達が下の階に挨拶しに言ったところ、
精魂尽き果てた二人と肌がつやつやのご婦人がいたそうな
後に舞人はこう語る

「あのお袋を満足させる親父を俺は心から尊敬する」と・・・・






後書き

記念SS完成!
華連「ようやくラブコメ(らしきもの)ができたわね」
うう、苦労したよぅ・・・・
翠「さ、こんどは青き疾風ですよ」
解ってます・・・でもその前に せーの・・・

「「「太陽さん 55555HIT おめでとうございます!!」

ご感想、ご意見はBBSかsyuu1kun@navy.livedoor.comへお願いします