注意>本編は『SHUFFLE!』の世界を舞台とした、他ゲームのキャラクターがメインのクロスオーバーの小説となっています。そのあたりに注意してお読みください。


久保勝の教師奮闘記 −in 『SHUFFLE!』−
                    written by 龍馬&隼人

プロローグ・・・



「ここがバーベナ学園か・・・」

そう呟く男が、バーベナ学園の校門前に立っていた。
今は部活動が終わり、大半の生徒達が帰路につこうとしている。
その中で、男の存在は、生徒達の注目を浴びていることは間違いないだろう。
いや、間違いなく引いている。
何故なら、男は180を超すであろう長身と、がっちりとした肩幅。そして鍛えられた筋肉が、
服の上でも分かるほど目立っている。
さらに、茶色に染まった髪に、それなりに整った顔立ちをしていた。
これだけ目立つ外見をしているのに、注目を浴びないわけがない。

(しかし、でっけぇ学校だな…。涼月よりでけぇかもな…。そりゃそうか、ここは国立だっけか?)

にもかかわらず、男はそうしたことを気にしてないのか、そんなことを考えている。
しかし、ようやく周りの注目が自分に集まっているのに気がついたのか、

(おっと、やべぇやべぇ。こんなとこにボケッと立っていたらただの不審者か…)

そう思って、急ぐようにして男は学園の中へと入っていった。











しばらく時間が経ち、男が学園から出てきた。
もうすでに夜の8時になろうとするところで、周りに人影は少ない。
出てきたところで、男はぼやいていた。

「あ〜緊張した。ったく、なんで俺が教員などやらにゃならんのだ!
しかも、臨時として来たばかりの俺に、副担をやれと?何考えてんだかな…」

不満タラタラな発言である。しかし、来てしまった限りはどうしようもない。
第一、 臨時という面目の新任教師が、こんなことをほざいて良い訳がない。
しかし、この男の本職は教員ではない。
驚くことなかれ、プロボクサーである。それも、世界ランキング1位にランクされるほどの強者である。
知る人ぞ知る、その名を『久保 勝』という、超有名なプロボクサーである。
そんな男が何故教員など?とおもう人もいるだろう…。
それは、山よりも高く、谷よりも深い訳があるはずがない。
そんなことは置いといて、とりあえず受けてしまったものは仕方がない。
明日からは教師として、この学園に勤務しなければならないのだから…。

「ちっくしょう!俺様のようなナイスガイに、教師などくだらん役目が勤められるかっ!」

そんなことを叫んでも、どうにもならない。というか、夜の道の真ん中で大声で叫ぶ姿の、どこがナイスガイなのか教えてほしい。はっきり言って奇妙な人でしかない。
そんなことお構いなしに、勝は叫びながら、今日からお世話になる『芙蓉家』に向かって歩き出していった。



(続く…)
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<後書き>
−龍馬−
どうも。長編初挑戦です。
そしてプロローグ、本作主人公『久保勝』の登場です。
この話は、クロスオーバーな小説となっていますので、設定が分かりにくいとは思いますが、
それでも読んでくださるという方、本当に有難うございます!
これからも、このような駄文の長編でお見苦しいかもしれませんが、お付き合いしていただけたらと
思っております。できる限り早く更新したいと思っていますんで、宜しくお願いします!
さて、次回から『SHUFFLE!』のキャラも絡んでくると思いますんで、期待してください。

隼人も長編の製作に関わっていますが、先程ある事情で、肉体的にも精神的に壊れちゃいましたので、
今回の後書きには登場しません。まあ、原因は俺にあるんですけどね?<おぃ
そんなことは、気にせずに流しちゃってください。
それでは皆さん!今度は、第1話でお会いしましょう!