二台のGTS4が駆けていく連続コーナー
シルバーのGTS4がダイナミックなドリフトとFドリのコンビネーションで軽々と抜けていく
赤いGTS4は確実に華麗なラインで駆け抜けていく
しかしシルバーのほうがコーナー出が早い
その差で離されていく赤いGTS4


Midnight

文:太陽
車種・コース情報:ライス


ちょうど真ん中に当たる4つ目のコーナー
大きなコーナーの後にあるため車体を立て直せないとかなりの差がつく
シルバーのドライバーの相沢祐一はS4を信じ曲がっていく
「相棒の性能をなめるなよ!コーナーリングとコーナーでの早さは伊達じゃない!」
一方レッドのドライバー美坂香里は
「マイペース落ち着いていけば・・・S4の能力を信じて!」
お互いマシンへの信頼は計り知れない
お互いこのコーナーを抜け連続コーナーに入る
祐一のシルバーはドリフトで抜けていく
キィィィィィヴォンオオオオオオー
レッドがFドリでその後を続く
キーッヴォォォー
その差は約0.2秒
木を抜いたら巻ける差である
そして最後の目玉
ラスト前の大きなコーナー
祐一は落ち着いてFドリ気味で4WDを生かしたドリフトで行った
香里はブレーキとアクセルをパタパタ踏み変えて減速加速を繰り返しきれいなラインで抜けていく
抜けたストレートで祐一が出遅れる
ヴオォォォー ヴォォォォォー
香里がそこをうまくつき並んだ!
「S4がんばってくれ!!」
「S4このままうまく加速して!」
そして最後のゆるいコーナー
香里がインを取った
祐一はすぐさま減速しアウトからFドリで攻める
そして香里の焦りがでてしまった
祐一はすかさず抜く!
ヴォォォォー
「行ってくれS4ォォォォ」
「くっ、このまま終わりたくない!」

勝利の女神は気まぐれだった
このまま祐一につきストレートで抜けずゴール
タイムの差は0.124秒
ほんとのわずかであった

ゴール地点
「ふーっ、しんどい・・・」
「おつかれさまですー」
疲れた祐一に佐祐理が声をかける
「どうも・・・・」
「あははっ、かなり疲れてますね」
佐祐理は笑いながら飲み物を差し出す
そして香里と合流
「悔しいわ」
かなり悔しがっている
「テクニックと車との相性と信頼の差だ」
祐一の口癖である
ストレートで早いのは素人
コーナーをきわめて中級者
すべてを極めてプロだ
祐一は自分はまだ中級になり立てだという

「祐一、次こそ勝つからね、チームシスターズの誇りとして」
チームシスターズ:香里・栞・名雪・あゆ・真琴で構成されているここ地元のチームのひとつ
「まだまだはええよ、こっちのサンズには勝てねえよ」
サンズ:祐一・北川・斉藤・他でこうせいされているチームである
「次の交流戦はどうする?」
名雪のことばに香里は
「来週リベンジよ!!」
「「「かかってこい!!」」」
サンズの三人が声をそろえ勝負に乗る

この話は唯野の運命の日のわずか1ヶ月前のこと・・・


続く


後記
太陽:今回のはかなり考えました
せりふを中心か、実況中心かで
最終的に中心にしたのは実況でした
早く免許取りたい太陽でした・・・(現在15歳高一)
ラストはライスさんの一言で閉めましょう
ライス:箱根はおもしろい!! 注意←16歳実際運転していません