「「「「かんぱ〜い!!」」」」

4月の澄み切った青空に、満開の桜の木々。
今日は俺、ユリカ、ラピス、ルリちゃん、ハーリー君でお花見に来ている。
いやぁ・・・・・・酒が美味いなぁ・・・・・

「飲みすぎちゃ駄目だよ?アキト」
「分かってる・・・・・けど美味いんだよこの酒」
「ふふっ・・・・・お父様ったら奮発してくれたんだ」
「ああ・・・・・・・」
「マイト君、はい、あ〜ん♪」
「おう。・・・・・・うむ、流石はマイハニー」
「えへへー♪」

ふぅ・・・・・マイト君とノゾミちゃんは相変わらずだな・・・・・
あそこまで幸せそうだとついつい頬が緩んでしまうな。
おっ。そのすぐ横を見ればルリちゃんとラピスに囲まれ慌てるハーリー君の姿が。

「ハーリー君、これどうぞ♪(ふふっ、此処でしっかりポイント稼ぎませんと♪)」
「あ、ありがとうございますルリさん」
「ムッ(ルリ姉に負けるもんか!!)・・・・・ハーリー、これ美味しいよ♪」
「あ、うんありがとうラピス」
「ムム・・・・・・(くっ、やるじゃないですかラピス)」

おお、修羅場だな。頑張れ俺の命の恩人(の一人)。骨は拾ってやるからな♪

(アキトさん、マイトさん!笑ってないで助けてくださいよ!)
((馬に蹴られて地獄に落ちたくないから断る♪))
(薄情者ー!鬼ー!悪魔ー!!)

涙目で訴えてくるハーリー君を綺麗にスルーして(酷いです(;;)!!byハーリー)また酒を口にする。
嗚呼、お花見日和だな・・・・・・・・本当に♪















皆でお花見だ!!














事の起こりは数年前の事。
俺がラピスと共にルリちゃん達から逃げていた時だった。

『アキトさん、帰ってきてください!!』
「俺はもう、皆の元に居る資格はない・・・・・・・」
『でも、私たちにはアキトさんが必要なんです!!』

ルリちゃん・・・・・・俺にはもうその資格はないよ。
幾千幾万の罪無き人々の命を奪ってきた俺には。

『そうだよアキト!!もう復讐は終ったんでしょう!?』
『アキトさんの罪状は全て破棄しておきました!!もう、貴方はテロリストではないんですよ!!』
『ハーリー君の言う通りです。ミスマル司令も貴方に会いたがってます』

ユリカ・・・・ハーリー君・・・・ルリちゃん・・・・・
まだ俺を必要としてくれるのか・・・・・・
だが、俺はもう君達と居る資格は無い。

「ラピス、ジャンプの準備をしてくれ」
『・・・・・・』
「ラピス?」

ラピスは返事を返さず、何かを考えているようだった。
だが次の瞬間俺に向かってこう言ってきた。

『アキト、私からもお願い。一緒に行こう?皆と』
「ラピス・・・・・・・」
『もう、アキトは十分苦しんだよ。これ以上アキトが苦しむのは見てられないよ』

ラピス・・・・・・・俺の手足になって支えてくれたお前は幸せになる権利も時間もある。
だが、俺には時間が・・・・・・・・

『あ、それとアキトさんの体内にあるナノマシンですが、僕とイネスさんの共同開発で作った中枢制御ナノマシンでコントロール出来ますよ』
「『『『・・・・・・え゛?」』』』
『結構骨が折れましたがなんとか実用レベルまでこぎつけれたんです♪』

ハーリー君に先読みされた・・・・・(汗)
暫くの間、沈黙の時間が続く。
そして。

『お、お手柄じゃないですかハーリー君!!もう、私にすら内緒にしておくなんて酷いですよ!!』
『ご、ごめんなさいルリさん。実は完成したの僕達が出港する直前だったので』
『でも、これでアキトは元に戻るんだよね♪流石、未来の義息子だね〜♪』
『ほ、本当に元に戻るの?アキトの五感・・・・・』
『あ、ラピス・ラズリだね?初めまして、マキビ ハリです。ハーリーでいいよ』
『あ、ラピス・ラズリだよ・・・・・っていうのは後にして!』
『大丈夫だよ。テンカワさんと同じような状態の人にモニターしてもらったら一発で成功したらしいから』
『『『や、やったぁぁぁぁっ!!』』』

次の瞬間、歓喜の渦に包まれる面々。
でも、なんでハーリー君俺の体の事知ってるんだ?

「ハーリー君、俺の体の事どうやって調べたんだ?」
『アカツキさんに教えてもらいました♪クリムゾンの極秘情報と、ネルガルの極秘情報をハッキングして手に入れて脅したら一発でした♪』
『は、ハーリー君・・・・・・・ここの所忙しそうにしてたのはそのせいだったんですね(汗)』
『いやぁ・・・・・・ルリさんに特訓してもらったおかげでハッキングの腕が上がったんで楽勝でした♪』
『それにハーリー君、モニターしてもらった人って?』
『サクライ マイトさんとホシザキ ノゾミさんという人たちだそうです。二人ともヤマサキに捕まって相当な目にあったらしいですよ』

アカツキ・・・・・・・・地球に帰ったら絶対泣かす!!(本気)
クリムゾンは・・・・・・・・自業自得だな、うん。(爆)
サクライさん、ホシザキさん・・・・・・・帰ったら一緒に酒でも飲みましょう。

『という訳でとっとと帰りましょう、アキトさん。もしこれ以上抵抗したら・・・・・・・・』
「て、抵抗したら?」
『イネスさんが開発した新作ミサイル、ADF(アンチディストーションフィールド)ミサイルSTypeをお見舞いです♪』

ADFミサイルSType・・・・?お、思い出した!!
イネスさんが対ディストーションフィールド用に作ってた、追尾式フィールド貫通ミサイルか!!
ま、まずい。STypeは確か着弾と同時に、相手の機体のパイロットが気絶するぐらいの電撃を流すはず(汗)
ってああ!?おまけに燃料が尽きかけてる!?

『『『『アキト(さん)♪』』』』
「な、なんでしょうか・・・・・・・(汗)」
『『『『チェックメイト(です)♪』』』』
「・・・・・・・・アイ、サー(泣)」

・・・・・・み、皆・・・・・・選択肢を与えては・・・・・・・くれんのだね(泣)?















「んで、手術は無事成功、リハビリを経て今では一人前の料理人目指して修行中ってな・・・・・・・」
「アキトさん、独り言は程々に。なんか怖いっすよ?」
「マイト君・・・・・・そういうセリフはノゾミちゃんの胸から手を下ろしてから言うように(汗)
「おわっと!?何か手に凄い幸せを感じるかと思ったら!?」
「もう、マイト君ってばぁ〜♪」

自分に寄り添ってるノゾミちゃんの後ろから胸を触ってたマイト君も酔ってるが、それを喜んでるノゾミちゃんも酔ってるな(汗)。
ってユリカ。お前も顔真っ赤だぞ。

「おいユリカ、人にあまり飲みすぎるなと言っておいて自分が酔ってどうする」
「大丈夫だよ・・・・・・・・私酔ってなんかないも〜ん」
「・・・・・・・駄目だこりゃ・・・・・・・」

俺に抱きついてくるユリカを介抱する俺。
酔ってないって言うのは酔った証拠だ・・・・・・・
おや?ハーリー君達がいない・・・・・・っと、上から紙切れが?

『埒が明かないので、家に帰って戦ってきますbyルリ
 頑張ってハーリーをGETするね!!byラピス
 アキトさん、マイトさん、命があればまたお会いしましょう(泣)byハーリー』


・・・・・・・・・(汗)。
ハーリー君・・・・・・・ガンバ(爆)!!

「とりあえずハーリー君の無事を祈っておこう・・・・・・・ん?」

後ろの茂みから何か声が聞こえてくる・・・・・・・ってこれは嬌声!?

「あん・・・・・マイトくぅん・・・・・」
「ノゾミ・・・・・」
「んぅ・・・・・・・・アキトさんたちに聞こえちゃうよぉ・・・・」

ばっちり聞こえてますよノゾミちゃん(汗)。
二人とも・・・・・酒に酔ってご乱交はいかんだろ(爆)。
いつの間に茂みに隠れたんだ一体・・・・・・

「アキト・・・・・・・・」
「お?正気に戻ったかユリカ・・・・・ってなんでズボンのチャックを下ろす!?
「だってぇ・・・・・・ここ最近ご無沙汰だったしぃ・・・・・」
「だったしぃじゃない!!人に見られるだろうが!!」
「なら人に見られないところで♪イクよ〜アキト♪」
「ヲイ!!」

ズルズル俺を引っ張っていくユリカ。
コイツ何処からこんなパワーが!?

「ゆ、ユリカせめて家に帰ってからで〜!!」
「イ・ヤ♪」
「目が、目がイッてるぞユリカぁぁぁ・・・・・・・・」















その後、ユリカを倒すのに(深くは聞かないでくれ)3ラウンドを要した。
マイト君達は4ラウンドを終えノゾミちゃんが失神したそうな。
今日の俺達の教訓・・・・・・・・















「カップルで酒を飲む時は安全日に限定するべし!!」















なお、夕ご飯を食べに家に帰った時ハーリー君がやけにツヤツヤしていたのは別のお話・・・・・
そして寝室でルリちゃんとラピスが撃沈していたのはもっと別のお話・・・・・・・・・・















END














後書き

エイプリルフェスタ第1弾終了!!
アキト「ナデシコとそれ散るのクロスか。おそらく此処しかない作品だな」
ユリカ「私はアキトと一緒なら文句ないよ〜」
舞人「そして俺はまた鬼畜になってるな(汗)」
希望「そして私はまたヤラれてる・・・・(赤)」
華蓮「あ、あははは・・・・・・あら、ハーリー君は?」
翠「・・・・・・ルリちゃんとラピスちゃんに連れてかれちゃいました(汗)」
うーむ・・・・・俺もあれぐらい積極的にいくか・・・・・どう?翠。今夜。
翠「え、ええ、えええええええっ!?」
華蓮「はいそこ、そういうのは締めてからよ」
それもそうだな、じゃ締めます。せーの・・・・・・・・・

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