注)この作品は誰とも結ばれなかったがメインヒロインは全員知り合いという作者に優しい展開です。
  その事をご了承の上でご覧ください♪
















「「「「「メリー、クリスマース!!」」」」」

弾みに弾みまくった声と共に鳴らされるクラッカー。
今日は楽しいクリスマス・・・・・のはずなのに。
















「舞人く〜ん、これ食べて〜♪」
「舞人〜。こっちで一緒に飲もう〜♪」
「舞く〜ん、お酌しますよ〜♪」
「ええい、君たちちょっとは離れたまえ!暑苦しい事この上ないわ!!」
「頑張れよ、舞人〜♪」
「せんぱい、助けに行けないこの雪村をお許しください・・・・・」
「桜井舞人・・・・成仏しろよ♪」
「君たち少しは助けるとかしないのかね!?親御さん達も泣いているぞ!」





何故か3人の(一応)美女に囲まれてちっとも安らげやしねえよ(泣)。
















クリスマスは戦場だ!!
















事の始まりは、3年生となった始業式の時。
今年も星崎、八重樫、山彦と一緒のクラスになった。
だが、3年になって始めての始業式の時に新任の追加保険医が紹介された。

「谷川 なすのです。皆さん、よろしくお願いします♪」

そう、あのドクターイエローの妹さんである!
なんでもドクターイエローが直々に教えるということでこの学園に来たらしい。
そして俺が保健室に呼ばれて何故か八重樫と星崎が付いてきた時・・・・・・

「ようクソジャリ。女連れたぁいい身分じゃねーか」
「ちっす、谷川先生。何すか?用って」
「おう、この書類ヤタローに渡しとけや」
「うぃっす・・・・・ん?どうかしました?なすの先生」
「あ?」
「「え?」」

なすの先生は微動だにしてなかった。
そして。

「あ・・・・あの・・・・お名前教えてもらっていいですか?」
「え、ああ、3年A組の桜井舞人って言います。一応文芸部部長です」
「さくらい、まいとくん・・・・・・・・」
「なすの先生?どうかしました?」
(((ま、まさか・・・・・・(汗)))

顔を赤らめながら俺の名前を口にするなすの先生。
俺はどうかしたのかと首を傾げていた。
そして訪れる沈黙の時間。
だが次の瞬間、沈黙は一転して大騒ぎと化した(汗)。

「桜井君・・・・私、一目惚れしちゃいました♪
「一目惚れ?誰にですか?はっ、まさか八重樫!?いや星崎にですか!?」
「桜井君にです♪」
「そうですか俺ですか・・・・ってええええええっ!?
「「ささささささくっち!?一体どういう事!?」」
「く、クソジャリ・・・・・なすのに手を出すとはいい度胸じゃねーか・・・・・」

顔を赤らめながら笑顔を見せるなすのさんとうろたえる俺。
俺に詰め寄る同級生2人はそれはもう大慌てといった感じ。
なんだか暗いオーラを放っている保険医はとりあえず関わりあいたくない(汗)。

「だって桜井君顔もいいし、面白そうだし・・・・何より桜井君の独特な雰囲気が好きなんですよ」
((た、確かに・・・・・(汗)))
「はぁ・・・・・・・・」

顔を赤らめながら話すなすの先生。
っつーか独特な雰囲気って?
相変わらず女心とは解りづらい物よのぅ・・・・・・
ん?星崎と八重樫がなんかひそひそと話してるな。

「八重ちゃん、このままじゃまずいよぉ」
「激しく同感。さくっちって結構押しに弱いところあるし」

・・・・・・何がまずいんだ?っていうか押しに弱いだと?
言ってくれるじゃないかそこのメスネコ2匹。
ここはいっちょこの桜井舞人様の偉大さを・・・・・って谷川先生?

「おう、クソジャリ・・・・・・」
「な、何でございましょうか谷川先生殿」
「なすのが決めた事だから俺は何も言わねーが、もしなすのを泣かせやがったら・・・・」
「泣かせやがったら・・・・・?(ゴクリ)」
「人間サンドバックにして、生まれて来た事後悔させてくれんぞコラ(怒)」
「イ、イエッサー(汗)」

こ、怖い、怖すぎる(泣)。
特に額に浮かんだ青筋が。
とりあえず用件を果たすべく戦略的撤退を試みよう(汗)。

「で、では私はこれより浅間先生の元へと参ります」
「あ、ちょっと待ってください桜井君」
「なんすか?」
「これから桜井君の事、舞君と呼ばせてください♪」

そう言ってズズイっと近付いてくるなすの先生。
うっ・・・・・上目遣いの先生はかなり可愛いんですが。

「りょ、了解です。なすの先生」
「よかったです♪」

満面の笑顔を見せるなすの先生。
だがその横では谷川先生が凄い目で俺を睨みまくっている(汗)。
さ、さっさと此処を脱出せねば。

「で、では失礼します」
「はい、何時でも来てくださいね。ま・い・くん♪」
「「失礼します・・・・・・」」

非常に疲れた表情で保健室を出る俺たち。
いやはや何というかなすの先生という人は・・・・・ってお二人さん?
何でしょうかその何かを決意した表情は。

「「さくっち」」
「な、何か?」
「「これからさくっちの事(舞人、舞人君)って呼ばせて!!」」
「もう好きにしてくれ・・・・(泣)」

その返事に満足して腕に絡み付いてくる2人。
ふと後ろを振り返れば、ハンカチを噛み締めこちらを睨むなすの先生の姿が。
嗚呼、どうしてこのような結末に・・・・・・・・・
















それからはもう大変だったというしか言い様がなかった。
ゴールデンウィークは3人が押しかけてくるし夏休みも以下同文。
おまけに学校ではその事がばれて男子生徒全員から恨みと嫉妬の目線を頂戴するし(泣)。
んでもって2学期の終業式の時に何故か俺の家でクリスマスパーティーをやることになったんだよなぁ・・・・・

「舞人く〜ん、なにアンニュイな顔してるの〜?」
「今までの事思い返してただけだ・・・・・・・ってこの匂いは!?

この匂いはまごう事なきアルコール、所謂お酒の匂い!?
何故そんな匂い・・・・・ってああ!?山彦よ何をしてるんだシャンパンとお酒をすりかえるなんてそんな事をしたら!!

「おいそこの不良少年!何をしておるかぁ!!」
「いやぁ、高校最後のクリスマスだしいっちょハメを外してみようかと♪」
「うわぁ・・・・麦兵衛君お酒ですよお酒。どうしましょう?」
「う〜ん・・・・・・まぁ飲みすぎなければ良いんじゃないかと」

俺の怒声に涼しげな声と笑顔で答える不良少年こと山彦。
今年の夏休みに付き合い始めた雪村と牧島は思案しながらも結構乗り気の様子。
い、いかん。このままではこの後俺が酷い目に合うこと必死(汗)!!

「お、おいこら其処の3人!お酒は20歳になっ「まーいーくん♪えい♪」うむぅ!?」
「「あ、ああああああー!!」」

なすのさんの決して小さくはない胸に埋まる俺とそれを見て絶叫する星崎&八重樫。
嗚呼、なんだろうこの幸福感とこの後の恐怖で混ざり合ったような複雑な心境は。

「な、なすのさんずるいー!!」
「えへへ、早い者勝ちですよ♪」
「・・・・・・ほほぅ・・・・・なら!!」
「ああ!?」「うお!?」

なすのさんから文字通り俺を奪い取る八重樫。
そして八重樫は・・・・・・

「へへ〜ん♪ま・い・と〜♪」
「お、おいこら八重の字!そんなに体を摺り寄せたら!!」

俺の体に伝わってくる八重樫の体の感触。
くぅ・・・・コイツも出てるところはしっかり出てやがる・・・・・

「ほらほら、素直になりなよ舞人〜♪」
「い、意味が解らんぞっていうかお前も酒飲んだな!?」
「あ、やっぱ解る?」
「当たり前だ!!酒の匂いがそう簡単に消えるわけなかろう!!」

口から漏れる酒の匂いが俺に全てを悟らせた。
こいつら・・・・酒に酔ったフリして俺を襲う気だ(汗)。
とすると・・・・・最後に来るのは!

「ま〜い〜と〜く〜ん」

・・・・・・・ほ、星崎さんがスーパー化してらっしゃる(汗)。
顔は笑ってるけど目は笑ってない。
おまけになんか周りから黒いオーラが出てるし。
それに気付いた八重樫はさっと飛びのく。きっと怖くなったんだろうな。
かくいう俺も逃げたい気持ちで一杯だ(泣)。

「ふふふふふふ・・・・・・舞人君、覚悟!!」
「う。うわぁぁぁぁ!!」
「えい!!」
「うおっ!?め、目が見えん!?」

どうやら一瞬にして俺に目隠しをしたらしい。
どわっ!?俺を押し倒して何をする気だ?

「ほ、星崎さんなにんむぅ!?」
「んっ・・・・・舞人君そんなに動いちゃ駄目・・・・んぅ・・」
「う、うわぁ・・・・・星崎さん大胆ですねぇ」
「ゾ、ゾンミ・・・・・アンタ酔ってるからってそこまでするぅ・・・?」
「「「・・・・・・・(唖然)」」」

どうやら俺の頭を太ももと手で押さえているようだ。
頬に当る滑らかな肉の感触と口に当る布の感触・・・・・ってまさかこれはぁ!?
や、やばい!!やば過ぎる!!これはいくらなんでもシャレにならん!!(激汗)

「むーむーむー!!(星崎!これはまずいって!)」
「あ、あん!舞人君の息が当たっちゃう・・・・でも・・・いいよぉ・・・・」

俺の部屋に響く星崎の色っぽい声。しかも星崎は腰を動かし始める。
くっ、目が見えない分余計に星崎の女を感じてしまう・・・・・ま、まずい!俺の愚息がぁっ!!

「あう・・・・・舞君凄いことになってますよぉ・・・・」
「ふふっ・・・・・・結構いい物もってるじゃん・・・」
「モガモガモガ!!(この状況でどうしろと!?)」
「んぅっ・・・・そんなに動いたら私・・・・」

更に悪化していくこの状況。
何故か八重樫となすのさんの言葉にも色っぽさが増したような(汗)。
だが、次の瞬間俺は逃げ道がなくなったことを知る。

「舞人〜。そろそろ彼女との約束の時間だから俺帰るわ〜♪」
「せ、せんぱい・・・・雪村はちょっと麦兵衛君と用がありますので・・・お休みなさいです」
「達者でな。桜井舞人。お前のことは忘れない」
「!!?」


き、貴様ら俺を置いて逃げる心算か!?
特に山彦!!元凶の貴様が逃げるとはどういう事だ!?
頼むから俺も連れて行ってくれ(泣)!!

「ま、まいとくぅん・・・・・もう私、ダメェ・・・・」
「ゾ〜ン〜ミ♪イクのはちょっと早いよ♪」
「そうです。楽しむなら皆で楽しみませんと♪」
「え?・・・・・きゃぁっ!?」


どうやらようやく俺は開放されたようだ。
目に掛けられた布を取ろうとする俺。だが・・・・・

「あー、ちょっと待った舞人。先にこれ飲んでよ」
「んあ?うっ・・・ゴクゴクゴク・・・・ぷはっ」

ワインの香りが口の中に広がる・・・って何故にワイン!?

「ささ、私たちは用意しませんと♪」
「舞人くぅん・・・・はやくぅ・・・・」

「ふふん、舞人?今日は寝られないと思ったほうがいいよ♪」
「な、何故にってグハァァァァ!?」

目隠しを取った俺が目にしたのは3人の下着姿(汗)。
こ、これはまた素晴らしい者を見せていただいて・・・・じゃなくてマズイだろ!!

「お、おいお前ら!!冗談にも程があるぞ!早く服着ろって!」
「冗談なんかじゃないよぉ・・・・・早く来てぇ・・・・・舞人くぅん・・・」

涙目で顔を真っ赤にしながら俺を誘う星崎。
うぐっ・・・・・破壊力抜群とはこの事・・・って何だ?体が熱い!?

「お、そろそろ効いてきたね。ヤマに頼んで作ってもらった遅効性の媚薬
「さ、酒に仕込んでやがったのか!?」
「もち♪ちなみに私らのにも入ってるから♪」

だからかあいつらが飲まなかったのは!!
ぐぅ・・・・やばい・・・理性がなくなる・・・・・・

「こ・・・こんなのが初めてでいいのかお前ら・・・・」
「好きでもない男に持ってかれるよりはいいです♪」

な、なすのさん即答ですか・・・・・駄目だ、もう・・・・・限界・・・・

「舞人君・・・・・・・私もうこんなになってるの・・・・早く・・・・来てぇ・・・・・・」

















プチッ
















「う、うおりゃああああああ!!」
「きゃあん♪舞人くぅ〜ん♪」
「あん♪舞くん大胆です〜♪」
「ひゃあん♪舞人〜♪」

















「・・・・・・やってしまった・・・・(泣)」

朝起きて周りを見ると呟く俺。
ベットには俺とあられもない姿の3人の美女(汗)。
全員に1回ずつシタ後は記憶が抜け落ちている。

「ん・・・・舞人君・・・・大好き・・・」
「・・・・寝てても俺とラブラブしたいってか・・・・やれやれ」

星崎の可愛い寝顔を見ながら苦笑する俺。
残りの2人も似たような状態である。

「まぁ・・・・・やっちまった事を悔やんでも仕方あるまい・・・」

そう言いながら俺は3人に布団を掛けなおし、静かにキッチンへと向かう。
ところが布団から手が伸びてきてあっという間に俺は布団の中へ連れ戻されてしまった。

「お、お前ら・・・・最初から起きてやがったか」
「えへへ、お早う舞人君♪」
「おはよ、舞人♪」
「お早うございます、舞人君♪」

とびきりの笑顔を見せる3人に苦笑しきりの俺。
3人は挨拶を終えるとすぐさま抱きついてくる。

「お、おい・・・・・お前らまさか・・・」

俺が辛うじてそう言うとキュピーンと目を光らせる3人。
次の瞬間、俺は3人の裸体に埋もれていた。

(俺、いい加減干からびそう・・・・)

そう思いながら俺は居るかどうかも分からない運命の神様にこう心の中で叫んでいた。
















「いくら幸せでもこれはやりすぎだバッキャロ――――――!!」と・・・・・・・・・・
















END















後書き

クリスマスSS終了〜。
舞人「・・・・・・・おい・・・・お前本当は俺のこと嫌いだろう」
べっつに〜♪俺が好きなのは翠だし♪
翠「あ、あはははは・・・・」
華蓮「まぁそれはともかく・・・・・・希望ちゃん?大変なことになったわね」
希望「うぅ・・・・・舞人君は淫乱・・・・・」
つばさ「ま、勝負はこれからってとこだね」
なすの「負けませんよ〜♪」
頑張れ桜井舞人♪ では締めませう。 せーの・・・・・・

「「「「「「「ご感想、ご意見はBBSかsyuu1kun@navy.livedoor.comへお願いします では!!」」」」」」」
















おまけ 

「麦兵衛君・・・・・は、恥ずかしい・・・・・・・」
「小町さん・・・・・・綺麗ですよ・・・・・・キラキラ光って」
「あんっ!!な、舐めちゃ駄目ですぅ・・・・・」
















おまけ2

「いやぁ、これで舞人は大丈夫だっと」
「山彦・・・・・アンタって男は・・・・・」
「いやぁ、友達思いだって言ってくださいよひかりさん」
「はぁ・・・・・・さっさと行くわよ。年に1度のクリスマスなんだから」
「へいへい。解っております俺のお姫様♪」
「・・・・・・馬鹿・・・・・・」